日産 リーフ

今回はリーフを取り上げます。

言わずと知れた100%電気自動車で、エンジンはありません。ガソリンも不要。オイル交換も不要。排出ガスはゼロの究極のエコカーです。

デビューして3年を経過し、時折見かけるクルマくらいの出現率になりましたね。

電気自動車の特徴は高級車の要件とほぼ同じです。即ち、静かで力強く、走りが良い。因果関係を明らかにすると、エンジンがないゆえに静粛であり、モーターの特性により強力な加速力が得られ、そしてバッテリーの重量による低重心化から安定感が生まれているということになります。もう一点付け加えると、(多少の誤解を招きそうですが)燃費が悪いのも高級車と同様です。一般的に高級車は、装備を奢り、乗り心地を向上させるため重量は重く、それを十分すぎる馬力で感じさせないようにするため、どうしても燃費は悪くなります(もっとも、高級車に乗るようなユーザーはガソリン代なんか気にしないのかもしれませんが)。

リーフには、バッテリーそのものがまだまだ高価でそんなにたくさんは積めていません。普及価格での販売のためには仕方ないとは言えますが、結果、航続距離はうまく走っても普通の乗用車の半分ほどになっています。つまり、未だ庶民が普通に使えるクルマとまではいかない状況なのです。

ですから、電気自動車をガソリン不要のお財布に優しいクルマと考えて購入しようという層は、こんな中途半端なクルマには手が出せなさそう。実用性が損なわれた「高級車」なのに、一般ピーポー向けの作りってどうよ、ってところです。

実際、先進性と走り以外の部分では、ティーダと変わらない内装のクオリティ。お金持ちも敬遠するかも。また、マメに充電するなんて手間かかることを肯んじるとも思えませんし。じゃぁ誰が買うの?

はい、私が買います!(買えませんが)。週に2,3回の充電くらい気になりませんし(200Vで8時間、一般的な100Vだと28時間・・・)、スポーツカー並みの運動性能を居住スペースを我慢せずに得られるのですから。冬場は発熱するエンジンが無いためひたすら寒いのですが、厚着で運転すれば、乗り降りの際わざわざ上着を脱着しなくてもいいし(もちろんヒーターを付けられますが、電気を相当食うので、フル充電からも80キロくらいしか保たないとか。一人で乗るなら我慢が究極のエコでしょう)。ちなみの急速充電器を使えば30分で8割程度は充電できるそうです。SSとかディーラーなどの充電設備のある場所で30分を過ごすのは(先客がいたりするどこまで待たされるのか読めなかったりもしますが)読書が捗っていいのかも。何より、労を厭わなければ、電費=燃費が安いんですから(結局ココ)。

クルマに求めるものはひとそれぞれで、車好きの人は往々にして他にはないキャラクターを求めがちです。すると、このリーフ、どストライク、とも言えるんではないでしょうか。

この1年間のクルマ利用歴を勘案して、どうやら近距離しか走ってなくて、夜間は走らない(充電に時間を充てられる)という方。補助金が出る今の内の購入を検討してはいかがでしょう。とにかく、走らせればその凄さはすぐ分かりますから、今週末にも試乗に行きましょう!


本物の情報はこちらから
リーフ
http://ev.nissan.co.jp/LEAF/
web CG
http://www.webcg.net/articles/-/18240