アルファ・ロメオ ジュリエッタ

今日は昨日に引き続き、アルファ・ロメオから残りの1台、ジュリエッタを紹介します。それまでのアルファはシャープな伊達男仕様のイメージだったのですが、アルファーのスーパーカー、8Cコンペティツィオーネが発表されて以来、優しい色っぽさのようなものがデザインされてきているように感じています。個人的には以前の分かり易くカッコイイGTやブレラなんかの方が好きなんですが、ジュリエッタは販売から2年経った今でもよく売れていますし、市場のニーズは満たしているのでしょう。

乗り込んでみると、内装もスマート且つ色っぽく、本革シートがよく似合います。そしてやっぱりおしゃれな人が似合うのでしょう。そんな「よそ行き感」を禁じえません。4人がきちんと座れる5人乗りで、ハッチバックの荷室はなかなかの広さ。旅の荷物も問題なく積み込めるでしょう。

走ってみると・・・

試乗では2種類のジュリエッタに乗りました。まずはトップグレードのクアドリフォリオヴェルデ(略してクアドリ)。驚きです。乗ったことはありませんが、フェラーリってこんな感じなんだろうなぁと勝手に納得してしまいました(あくまで個人的な印象です)。つまり、官能的なエンジンサウンド、豪快で気持ち良い加速、スポーティーだけど質の良い足回り。「もっと速く、もっと速く」ってクルマから催促されているようにさえ感じ、これは手に負えない!と白旗を揚げました。実用的なパッケージングでありながらも、マニュアルで操るに相応しいスポーツカーでしょう。もっとも300万円を大きく超える予算もまた、私には手に負えません・・・。ただ、そのバリューはお買い得、とも言えるかも。

もう一台はスプリント。300万円以下でギリギリ買える298万円です。エンジンは1.75リッター235馬力のクアドリとは違って、1.4リッターの170馬力になります。トランスミッションはオートマ。特別変速が速くもなく、スポーティーさとは縁のない低刺激のアルファでした。クアドリと見た目がほとんど同じなのに走ると全然違うゆえに、なんかこう、物足りないとしか感じられません。エンジン音もくぐもってしまい、回す気もしてこないので低燃費にはなると思うのですが、それならゴルフの方が良さそう。後部座席の乗り心地はハッキリ硬く、家族向けとも言いがたい。ミトにもあるDNAスイッチを使って何とかしたいところですが、Dでもダイナミックとは言えません。むしろ、DからN、NからDと変える際にいちいち長押しが必要で、なんか興が削がれます。ということでアルファを乗りたいなら、貯金してのクアドリを強くおすすめします(そのデザインに惚れたなら、クアドリを試乗せずに他のお好きなモデルもどうぞ)。


本物の情報はこちらから
メーカーの公式HP
アルファ・ロメオ ジュリエッタ
http://www.alfaromeo-jp.com/jp/#/models/giulietta
web CG
コンペツィオーネ
http://www.webcg.net/articles/-/3037
クアドリフォリオヴェルデ
http://www.webcg.net/articles/-/871
スプリント
http://www.webcg.net/articles/-/2916
スポルティーバ
http://www.webcg.net/articles/-/28626