フォード フィエスタ

今回もフォードから紹介しますよ。この2月に日本に導入されたばかりのフィエスタです。日本市場には久しぶりの登場となります。

特徴はまず、その外観です。アストンマーチンを思わせる、とにかくかっこいいデザイン。デザイナーは現行のアストンマーチンのデザイナーの手によると聞けば納得です。とても1リッターの小型車とは思えない存在感です。

そして、そのエンジン。ただの1リッターじゃありません。輸入元のフォード・ジャパンが、「エコブースト」と名付けられたこのエンジンが載るのを待って日本に導入した、という話はダテではありません。動き出すと、3気筒エンジンの悪いイメージである、振動や騒音、あるいは力不足など微塵も感じさせません。軽い分、兄貴分のフォーカスよりも速い印象です。いや、実際の街乗りではフィエスタの方が速いのではないでしょうか。大人二人(体重合計150キロオーバー)が乗車しても、スイスイ加速していきます。かなりの急勾配でも全くのストレスフリー。それでいて小排気量を活かした低燃費。税金も有利。思わず購入しかけました!

もちろん、気になる点もあります。例によってフロントガラスには熱線が。そのオプションを標準にしないでほしいなぁ。また、オーディオはフォーカス同様に青春の香りがするsonyのもの。フォーカスよりキャラクターに合っているせいかそんなに気になりませんが、直感的な操作には向かなさそうです。カーナビとの相性も良くなさそうな作りです。また、走らせて軽快なのは間違いないのですが、極低速からの加速ではイメージ通りに行かない急な加速を感じました。ヨーロッパ車の高性能ギアボックスを持ってしても、日本の道路事情にはそう簡単に合わせられないのかもしれません(そういえば、ゴルフにも若干ですがそういうところがあったように思います)。また、価格も1リッターの小型車と思うと割高で(229万円~)、ライバルを凌駕しているとはいえません。自動ブレーキシステムなどの装備を考えれば納得出来ないわけではないのですが、晴れて成約に至るには、この車の特長のどこかが強烈に気に入る必要があります。ちなみに、フィエスタはタイではなくドイツで作られているため、普通の欧州車同様ウインカーレバーは左です。

なんていろいろイチャモンを付けましたが、今年1台目の本気で購入を考え(即座に細君に却下され)た車です。この車が売れないなら、それは車のせいではなく、フォードのイメージのせいだと思いますよ。


本物の情報はこちらから
メーカーの公式HP
http://www.ford.co.jp/cars/new-fiesta
web CG
http://www.webcg.net/articles/-/30037